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説教要旨
「主よ、私から離れてください」ルカ5章1〜11節ガリラヤの湖のほとりで、イエス様はペテロに声をかけられました。湖畔では、大勢の人々がイエス様から神のことばを聞こうとして、岸辺におられたイエス様に押し迫っていたのでした。その時イエス様は、小舟が二あるのをご覧になり、舟から降りて網を洗っていた漁師たちをご覧になりました。その中に、やがてペテロと呼ばれる事となるシモンがいたのです。イエス様は、この出来事から少し前に、シモンの家に行って、シモンの姑さんの熱を癒された事が4章38~39節に書いてあり、シモンを知っていたようです。イエス様はシモンの船に乗られ、陸から少し漕ぎ出して欲しいとシモンに頼みました。そして湖に浮かんだ小舟から、岸辺に迫った大勢の人々に向かい話をなさったのでした。
話が終わって群衆が去った頃、イエス様はシモンに向かって言われました。「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」するとペテロは答えたのです。「先生。私たちは夜のあいだ中網を投げたのですが、一匹も取れなかったんです。でも、先生がそう言うなら、網を下ろしてみましょう。シモンがイエス様の言葉に従って網を投げてみると、何という事でしょう、網が破れそうなほどたくさんの魚が網にかかったのです。シモンは側にいた仲間たちに合図して、二艘の船で網を引き上げたのでした。
シモン・ペテロにとって、イエス様の人間の業をはるかに越えた奇跡を見せられたのは、これで二度目です。しかも今回は、見ただけでなく、ペテロ自身がその奇跡を体験したのです。思わずペテロはイエス様の足もとにひれ伏して、こう言うのでした。「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」ペテロはイエス様の事を、「主よ」と呼んでいます。これはユダヤの人々が、神様に向かって呼びかける言葉です。ペテロはここにおられる自分よりも若い青年が人間を越えた存在であると、頭だけではなく体全体で、いや全身全霊で理解したのではないでしょうか。