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説教要旨
『信じて帰って行く』
ヨハネ4章46〜5 4節
今日の聖書箇所に、カペナウムの王室役人が登場します。彼の息子は瀕死の病気にかかっていました。「死にかかっていた」とありますから、父親である王室役人は必死になってすでに様々な手を尽くしたことでしょう。どれもうまくいきませんでした。追い詰められる王室役人。そんな彼の耳に癒しをなさるイエス様の噂が聞こえてきました(45節)。彼は一の望みをかけてイエス様がおられたカナに山道を登っていきました。
そんな必死な王室役人の求めに、どうしたことか、イエス様は消極的に見えます。私たちはそのことに戸惑いを覚えます。イエス様は一見つれない言葉をかけておられます(48節)。「死なないうちに」(49節)と願ったのに、急いでも下さいませんでした。
とうとう最後まで下って来ては下さいませんでした(47節)。王室役人は、当初の目的はいっさい果たさず、山道を下っていったのです。ただ一つだけ、イエス様のお言葉をじる·仰だけを持って(50節)。
しかし彼は時を移さず帰り道の途上で、彼の切なる願いが叶えられたことを知りました(51-53節)。やはりイエス様は彼の願いの核心にはちゃんと応えて下さいました。
私たちも同じような経験はないでしょうか。願い、祈り、求めの多くが、そのとおりには叶えられないのです。それが信仰生活の現実です。しかし実は答えはあるのですね。私たちの願いや求めを越えた素晴らしい主の御業を見るために、私たちも信じて帰路につきましょう。