「熊谷キリスト教会月報2025年10月」より

ヨシュアはすべて主がモーセに告げられたとおりに、その地をことごとく奪い取った。ヨシュアはこの地を、イスラエルの部族への割り当てにしたがって、相続地としてイスラエルに与えた。そして、その地に戦争はやんだ。

ヨシュア記11章23節

「ヨシュアはすべて主がモーセに告げられたとおりに」とあります。モーセからリーダーを受け継いだヨシュアは、従者として仕えながら、モーセがどのようにイスラエルの民を導いてきたのかを、側で見て学んだ事でしょう。それを、忠実に実践したのではないでしょうか。

ヨシュアがリーダーとなって最初にした事は、モーセにならって偵察隊をカナンの地に送る事でした。縦に長いカナンの地、ほぼ中央にある城壁の町エリコを偵察したのでした。今回の偵察隊は目立たないようにという事なのでしょう、たった2名でした。

偵察隊の報告を受け、ヨシュアはイスラエルの民を率いてヨルダン川を渡りました。ヨシュアには、主なる神様が伴い続けました。

その後の先住民族たちとの戦いは、まさに「主の戦い」でした。

ヨシュア記11章15節には、こうあります。「主がそのしもべモーセに告げたとおりに、 モーセはヨシュアに命じ、ヨシュアはそのとおりに行った。」前の週のメッセージではヨシュアについて、「普通の人」というキーワードがありました。これは、偉大な働きをしたモーセと比べると「普通」という意味です。そして本日の聖書箇所から一つのキーワードを挙げるとするなら、「忠実な人」でしょう。ヨシュアはモーセに言われた事を、また神様に示された事を、「そのとおりに」行って行ったのでした。

「忠実」を英語で何というかを調べると、faithful とありました。信仰に溢れて、そんな意味もあるのでしょう。ヨシュアは、主なる神様に対し信仰に溢れ、忠実に仕えました。ヨシュアに神様がいつも伴われ、神様の計画がなされ、23節の終わりにあるように、「その地に戦争はやんだ」のでした。

モクレン

愛する皆さん、ここから私たちは、何を教えられるでしょうか? 自分が普通の人である、人と比べて優れていないと自覚する事は、他の人に仕えるのに大切な自覚・才覚です。そういう人には、「忠実に仕える」という才能が、神様からの賜物として備えられているのです。そうした忠実な人を、神様は用いて大いなる御業を行われる事があるのです。さあ、神様への信仰に溢れて、御言葉に忠実であることを喜びとして過ごしていきましょう。お一人お一人に、神様がいつも共におられるのですから。

(by 牧師)