礼拝動画

説教要旨
ヨハネ21:15~19『愛を求められたイエス様』
イエス様が復活の姿を弟子たちに現わされたのは3度目、エルサレムから遠く離れたガリラヤ湖でした。弟子たちの多くはガリラヤの出身で、ペテロはイエス様の弟子となるまでガリラヤ湖で漁師をしていました。そしてこの時、ペテロは自ら率先して、ガリラヤ湖に漁をするために向かいました。しばらく漁から離れて勘が鈍ったのか、魚は一匹も取れずにいました。
そんな時、岸辺から声が掛かります。「船の右側に網を打ちなさい。
そうすれば捕れます。」その声に従ってみると、大量の魚が捕れました。
「あれっ、この状況、前にも同じような事が…・・」と、初めてガリラヤ湖畔でイエス様とお会いした日がおぼろげに思い起こされる、そんな時、「主だ」と他の弟子(ヨハネ)から声が上がります。
漁をする船の上、上半身裸でいたペテロは、イエス様が岸辺におられるとの声に、いてもたってもいられずに、湖に飛び込もうとしました。
7節に、「裸に近かったので上着をまとい、湖に飛び込んだ」とあります。このチグハグな行動から、ペテロのイエス様に対する心理状態を、少し前の礼拝で開いた創世記3章のアダムとエバの行動と照らし合わせるなら、「自分が裸であるのを恐れた」という事では無いでしょうか。喜びと恐れが入り混じるかのような、複雑な心境が伝わってきます。それでもペテロは隠れる事なく、イエス様の前に出て行ったのです。
続く15~17節にあるように、イエス様は食事の後、ペテロを取り扱われたのでした。
(15節)「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」
(16節)「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」
(1 7節)「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」
3度の問いかけはもちろん、ペテロが3度イエス様を否定した事と関係があるでしょう。イエス様は、ペテロの心にささっていた棘を抜くために、このように取り扱われ、愛を確かめられたのでした。