礼拝動画

説教要旨
『ふてくされたエリヤ」I列王19章1~18節
預言者エリヤが当時の王妃から脅されて、荒野に向かって逃亡している様子があります。先週の説教では、「もうだめだ」というような人生のピンチがある時に、どうしたら良いかを話しましたが、この場面でもエリヤが神様に向かって、「もう十分です。私のいのちを取ってください。」と何度も言っています。
洞くつで、「エリヤよ、ここで何をしているのか」と神様から声をかけられ、エリヤは神様につぶやいたのでした。『主なる神様。
僕は一生懸命にがんばりましたよ。王妃がアハブ王を惑わし、イスラエルの民を惑わしたから、王と民の目の前で、物の神バアルの預言者たちと対決もしました。大勝利をしたのは、もちろんあなたの力です。それを見た王も民も、「主こそ本物の神様だ!」と言じて、あなたの前に悔い改めの契約をしたのです。それでも王妃イゼベルはアハブ王から聞いても全く動じないで、私を脅しました。もう終わりです。あなたの前に悔い改めたアハブ王も、またイゼベルの言いなりになって、イスラエルの民も言いなりになって、主よ、あなたの預言者たちのいのちを奪う事でしょう。
私だけ独りぼっちで、どうする事も出来ません。もうじゅうぶんです。私はダメな役立たずですから、私の命を取ってください。』
今読んでいる本は、近藤勝彦牧師による「死のただ中にある命~預言者エリヤとエレミヤ」です。「起きて食べよ」というメッセージでは、「主よ、もう十分です。私のいのちを取ってください。
私は父祖たちにまさっていませんから。」と、自情を失い、自分を失格者と思い込み、絶望して死を願っているエリヤに、「起きて食べよ」と生きる事を求める神様のまなざしが描かれています。