1月19日の礼拝動画と週報

礼拝動画

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週報

説教要旨

『大いなる矛盾聖さと愛』IIコリント7章2~4節
コリントの教会は、パウロの伝道により始まりました。しかしパウロが離れた後、以前の悪い習慣を止められない者やそこに起因する分裂などが起こってしまいます。さらに、パウロの便徒性を疑い批判する者も現れました。そこで、コリント人への手紙第一を書き、これら諸問題への解決を図ろうとしたのです。コリントの教会はパウロにとって決して居心地の良い場所とはいえないと思われます。ところが、このように問題を抱えているコリントの教会に対して、「私には、あなたがたに対する大きな確信があり、あなたがたについて大きな誇りがあります」と続けています。
どうして、そう言えるのでしょうか。自分を批判している人々がいるにも関わらずこのように語れることに不思議さを感じます
「パウロがコリント教会を愛していた」と言ってしまえばそれまでなのですが、私たちはそれほど単純にこのような事態を受け入れられるでしょうか。しかし、考えてみると聖書そのものがこの不思議な関係について書かれたものともいえます。
「すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず」
(ローマ3:23)「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル9:27)と書かれているように私たちは罪のために神様に受け入れていただけません。神様から遠く離れた存在です。と同時に「わたしの目には、あなたは高価で尊い(イザヤ43:4)といわれます。「矛盾」というと「あってはならないものです。これは既知の枠内でのことです。しかし、未知の世界では「矛盾」は「なくせない」「あってもいい」という、ちょうど紙の表裏のような関係なのです。人生は未知のことだらけです。
そこに立ち向かって行くには、「矛盾はあってはならないもの」では太刀打ちできません。神様との交わりの中に生きるということは、これまでの人生にまったく存在しなかった未知の領域です。
一見成り立たないように思えることを発見したら、それはさらに深く神様を知るチャンスなのです。