「熊谷キリスト教会 月報 2024年5月」より

あなたは幼子と乳飲み子たちの口に賛美を用意された

マタイの福音書21章16節(新改訳聖書第三版からの抜粋)

弟子たちに聖霊が下ったペンテコステによって、弟子たちは勇気と力を与えられて、人々の前に出ていき、イエス様の救いについて力強く語り、信じる人々が増え広がって、世界中にイエス・キリストの教え・キリスト教が広がっていったのです。その様子は、新約聖書の歴史書である「使徒の働き」で知ることが出来ますが、使徒の働きそれ以上に、使徒たちの内に住み、使徒たちを導き、勇気と喜びを与え、福音宣教へと送り出した、「聖霊の働き」が記されている書でもあります。

今年に入ってから数回に渡り、使徒の働きを少しずつ読み進んだ時に、新しい発見がありました。使徒の働き10章の中に、それまで神様を知らずに歩んできたコルネリオの家族・友人たちが、使徒ペテロの語る福音を聞いている内に聖霊が与えられ、あのペンテコステの出来事のように異言をかたり、神様を賛美しているのを見て、「異邦人たちにも聖霊の賜物が注がれた」事が一堂にわかったとあるのを読んだ事でした。賛美は聖霊の賜物なのです!

私のマイブームは、レゲエを世界に広めたボブ・マーリーの歌を口ずさむ事です。ボブ・マーリ一は、白人で軍人のアメリカ人がジャマイカに赴任した時に、地元の黒人の娘と恋に落ち、生まれてきました。父親を知らずに育ち、白人からは黒人、黒人からは白人と呼ばれ、自分のアイデンティティーを悩みながら育ち、やがてギターを手に歌い始めました。長い下積みの期間を経て、イギリス人プロデューサーの耳にとまり、彼の音楽は世界中に発信され世界で最も成功したアーティストの一人となりました。ところが、サッカー練習中の小指の怪我がもとで、36歳の若さで召されてしまいます。ボブ・マーリーの象徴であった長い束になった髪が抗癌剤で抜け落ちた頃、彼は病院のベッドの上で、キリスト教の洗礼を受け入れたのです。

ChatGPT-4oに頼んでゴッホ風のボブ・マーリーのイラストを描いてもらいました。

ボブ・マーリーの伝記映画が公開された日、朝から自転車に乗りました。荒川サイクリングロードを使い一般道を使って、多摩地区の稲城までの往復160キロのちょっとした旅でした。その終盤には日が暮れてしまい、小さなライトで前を照らしながら転ばないように注意し、走り慣れている荒川サイクリングロードがとても危険に思えました。そんな時、ボブ・マーリーのCRISISという曲が僕を励ましてくれました。「どんな困難、危機が訪れようとも、生きて生きて生き続けて行こう。感謝と賛美を神様にささげながら。」朝9時に出発して家に着いたのは夜の9時。体はボロボロ、でも心には感謝と賛美があり、旅の無事を神様に感謝しました。

ロードレーサーに乗ってもらいました。

(愛する皆さん)

賛美を口ずさむ事がありますか?「そんな事もあるな」と思った方、それはあなたの心に、聖霊なる神様が住んでおられる証拠です。感謝と賛美を神様にささげつつ、生きて、生きて、生きて参りましょう!

(by牧師)