2月25日礼拝動画と説教要旨

礼拝動画

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説教要旨

使徒6:1~7 『教会の成長と奉仕の分担』

エルサレムに生まれた世界で最初の教会は、多くの人々から信頼され、慕われ、信徒の数が増えて行きました。そして、教会の中には乗り越えなくてはならない課題が生まれていくのです。ここに書かれている具体的な例として、ギリシア語を使うユダヤ人たちから、ヘブル語を使うユダヤ人に対して苦情が出た事が挙げられています。

本来、ユダヤ人はヘブル語を使う訳ですが、この頃には、ユダヤ人のコミュニティーは、イスラエル・ユダヤ地方だけでなく、その周りの周辺諸国に広がっていました。そして、周辺諸国での公用語がギリシア語であったために、周辺諸国で生まれ、過ごして来たユダヤ人は主にギリシア語を使っていたのです。彼らは「へレニスト」と呼ばれました。古い文献に、「食事の配給がヘブル語(厳密にはアラム語)を話すユダヤ人たちによって司られていた」とあるそうで、そのために、へレニストのやもめ、すなわち夫のいない未亡人たちがなおざりにされていたようなのです。格差がつけられていて、それが問題になっていたようなのです。

この問題を解決するために、12人の使徒たちは、弟子たちを全員集めて、「私たちが神のことばを後回しにして、食卓のことに仕えるのは良くありません。」と言い、「弟子たちの中から、御霊と知恵に満たされた、評判の良い人たちを七人選びなさい。」として、その七人に、使徒たちに代わって、食卓のことや、それ以外の問題事の解決を任せるようになったのでした。そうする事で、使徒たちが、祈りと御言葉の奉仕に専念するためでした。

この提案は教会の人々から喜んで受け入れられ、七人が選ばれたのでした。その七人の名前が5節にこうあります。信仰と聖霊に満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキアの改宗者ニコラオでした。